忘れていました。・・・いえ、正確には無意識のうちに勝手に忘れてしまおうとしていたのかもしれません。姑の本当の性格
あの人は、あのむつみ以上に「人の苦しんでいる顔、困っている顔を見るのを生きがいにしているような鬼」なのです。そして今、あの人は言うことを聞かなくなった嫁に対して激昂している状態。老人なんて何もできない、無視していればいいし何かを仕掛けてきても跳ね除けられる、そんな風に高を括っていたら必ず痛い目を見ます。
先日の一件以来、私はお嫁さんのことがどこか怖くなってしまいました。未だにあの時の彼女の言葉に返事を返せずにいます。もしかしたら彼女は私がそんな風になることを予測していたのかもしれません。そんな悪い想像なんて本当はしたくはありません。それでもあの時の言葉や表情を思い出せば思い出すほど、かつて心から信頼していたはずのお嫁さんの存在を恐ろしく感じてしまうのです。
お嫁さんから悪びれもなく、娘のお婿さんの携帯電話にメッセージが届きました。・・・お婿さんは常に状況を把握するために、あの鬼たちからの連絡も全て受け取れるようにしていますが、ここのところ最も頻繁に連絡をしてくるのが息子のお嫁さんです。私にとっては想像もできなかった現状です。
おかあさんはきっと思い悩んでいるでしょうから、おにいさんが一緒に連れてきてください。○○さん(義理の母)が毎日のようにはるこさんに会いたいと言っているみたいなので、かわいそうになってしまって。
かわいそう?
あの義理の母のことがかわいそうとは・・・?
ここまでくると、本当に理解できなくなってしまいました。寂しい老人が娘に会いたいと寂しがっているのとはわけが違うのです。あの人は人の皮をかぶった悪魔です。お嫁さんに対してもその事実は何度も伝えてきました。それなのに、彼女は今私の意思よりも家族同士の話し合いを優先しているということなのですね。悲しんでも、信じたくなくても、目を逸らしてしまいたくても・・・これが事実です。
義理の母は自分が動けなくても、他人をまるで魔法のように動かしてしまうような人です。何をしてくるか分からない異常な精神状態の老人がすぐ近くにいて、私のことを名指しで狙っている現実。
調停は目の前ですし、大切な時なので今まで以上に警戒しなくてはいけません。