今すぐ消えてしまいたい

主人の親族にいびられ続けて精神的に限界です

警察に取り囲まれていても、余裕のふてぶてしい態度をとる人たちが信じられませんでしたが、このとき

むつみの態度に、心なしかお巡りさんの口調も厳しくなっていたように感じました。むつみはしきりに義理の母や弁護士?と言われる相手に対して電話をかけているようでしたが、一向に繋がらずイライラしていました。とにかく、まずは警察署に来てもらって話を聞かないといけないから。そう警察官に諭されて、2人は渋々その指示に従うことになりました。

むつみは私の事を睨んでいましたが、私はあの人のことを直視できませんでした。久々に会ったむつみは相変わらず恐ろしく、私に長期間にわたって恐怖を植えつけた鬼たちの1人・・・その表情は「次は必ずお前のことを捕まえてやる」と言っているようでした。この騒動の最中に、孫が巻き込まれなくて本当に良かった・・・あの場にいたら、内容が理解できない幼い子供ながら、きっとトラウマになってしまうことでしょう。私はこの歳にもなって大泣きしてしまいました・・・

 

最初に駆けつけてくれたお巡りさんと簡単な話をして、詳しい事は時間をおいて後日に警察へ行って話すことで許可をもらいました。その際にむつみとあの大男のその後の話を聞かせてもらえると。

パトカーと4人の警察官、大声で怒鳴り散らすむつみと巨漢の男、泣きわめく私とそれを必死にかばう娘・・・マンションの駐車場でこんな騒動を起こしているのですから、ご近所の方々に注目されてしまうのは当然です。今後娘に肩身の狭い思いをさせてしまうかもしれないと考えると、とても申し訳ない気持ちになりました。気にしてないとは言ってくれましたが・・・病み上がりのあの子には相当な負担になってしまったのは間違いありません。

 

 

 

非常識な行動を繰り返すむつみと義理の母には、今までよりももっと厳しく警察や弁護士先生の方から注意をしてもらわないと、また同じようなことや、あるいはもっと酷い想像もつかないようなことをされてしまうと・・・今回のことで改めて強い恐怖をすぐ身近に感じました。

 

腰が抜けてしまったような状態からなんとか立ち上がり、娘と一緒に病院へ向かおうと思ったのですが、私の心も体もその時にはまったく正常に機能しておらず・・・病院は明日でいいから今日は少し休もうと娘に言われ、肩をかりながら部屋に戻りました。

この時も、唯一心配だったのはむつみのあの発言でした。今日は息子のお嫁さんも来ると思うからと言ったあの一言。彼女が自分から居場所を言うはずがありませんし、自分と子供の幸せのために強く決心したことをそう簡単に曲げてまで、息子や義理の母に会いに行くようなことは絶対にないと思っていました。

でもそれでも、あの意味深な言葉が気になっていて・・・せっかく新しい一歩を踏み出した彼女のことをもう邪魔しないで欲しい、放っておいてあげて欲しい、と願っていました。

 

 

真相はそれから数時間後に判明したのですが・・・あの鬼たちは、本当に人の皮をかぶった鬼なんだと思いました。主人も含め、もうあの人たちの中にはきっと人間の心なんて残ってはいないのです。私がすべての人を巻き込んでしまっているのだとしたら、不幸の根源になっているのだとしたら、一刻も早くここから消えてしまわないと大切な人たちが今以上に傷つくことになるのです。

 

悠長に幸せな生活に浸り、甘えていた自分自身に腹がたちます。