息子のお嫁さんと話しました。弁護士先生に、今はあまり人と会うのは控えた方がいいと言われたと伝えると
私は不器用な人間なので、お嫁さんに「会えないこと」を伝えるためにかなり長い時間考え込んでいました。本当はシンプルな話なのでしょうけれど、どのように伝えればお嫁さんの事を傷つけずに済むか、私の伝えたいことを理解してもらえるか、じっくり考えました。そして、意を決して電話をかけたのですが・・・
普段は比較的いつでもすぐに電話に出てくれるお嫁さんが、なかなか電話に出ませんでした。忙しいのかな?と思い、メールだけ入れておこうと文章を作成しはじめたら、その時すぐに折り返しの着信が入りました。
すみません、今日はちょっと外に出ていて電話に気付きませんでした。レシピ帳をお渡しできる日を決めていただけたのですか?と、嬉しそうに話す彼女の声を聞くと、また言い出しずらくなってしまったのですが・・・思い切って伝えるために連絡をしたのだからと、思い切って話しました。
弁護士先生に会いにいって話をしたら、今は調停前の大切な時期だから誰とも会わない方がいいと言われて・・・
実際にはもっと細かく、慎重に話をしましたが、黙って聞いてくれていた彼女は「わかりました、そういう事なら仕方ありませんよね。おかあさんに会うのを楽しみにしていたのですが残念です。」と悲しそうにそう言いました。私はその声を聞いて心が締め付けられました、苦しくて、申し訳なくて、今のこの状況を作り出してしまっているのは私自身なのにと・・・気がつくと、物凄い勢いで彼女に謝っていました。
お嫁さんは、そんなに気にしないでください。今月離婚調停があるのですよね、おかあさんの明るい未来を心から祈っています。それでは。
そう言って電話を切りました。確実に彼女のことをガッカリさせてしまいましたし、もしかしたら深く傷つけてしまったかも知れないと・・・電話を切ったあともしばらく苦しみました。
何か、謝罪のメールを送った方が良いのではないかと悩んだのですが、結局送ることができず・・・何度もため息をつきながら、携帯電話の画面を眺めていました。
それから数時間後、部屋の中で何もせずにぼーっとしていると、娘から「お嫁さんから連絡がきた」とメールが届きました。彼女はなぜか、不思議なことを娘に対して伝えていたのです