お米を分けてもらえませんか?という声が聞こえてきて、まさかそれが自分の
昼食の準備をしていると、どこからともなく、お米をくれませんか?少しでいいので分けてもらえませんか?という声が聞こえてきました。我が家には現在テレビがないので、テレビの中から聞こえる音声ではありませんし、隣の部屋でそういう話でもしているのかな?と特に気にしていませんでした。
すると、台所の脇にある小さなすりガラスから人の気配を感じました。お湯を沸かしていたので火を止めて、耳を澄ましてみると・・・私の部屋の外で、消え入るような声でごめんください、お米を少しでいいのでわけてもらえませんか?と喋っている人がいました。
内側からではどんな人なのか分からず。声もかなり小さく絞り出すような形で出していたので、おそらく男性?ではあるのですが、年齢層はわかりませんでした。
本当に困っている人で、何かの事情で食べるものがない方だったら心が痛むのですが・・・今ここでドアを開けて、人と交流を持つのは危険だと感じたので、うちにも今お米はないので、申し訳ありませんとお断りしました。
全く私の抱いている不安とは関係のない人だったかも知れませんし、本当にただ単に食べるものに困って弱っていた方かも知れないと思うと・・・自分が冷たい人間になってきてしまっているのではないかと不安になります。
人を思いやることのできない、心の貧しい人間にはなりたくありません。自分が今までの人生で苦しんできたからこそ、人の苦しみも分かる人になりたいと思っているのですが・・・最近はあまりに自分の中の警戒心が高まりすぎて、すべてのことに敏感になりすぎているのを感じます。
今だけは、無事に引っ越しと離婚を終えるまでは、これくらい気を引き締める方が良いと信じて、心を鬼にしようと思います。
お断りすると、ドアの外にいた方は無言で立ち去っていきました。
それにしても・・・短期間で色々なことが起こるアパートです。直接的な危害を加えられることはないので、戸締りさえしっかりしていれば、そこまで怖がるようなこともないのかと思いますが。十分に注意したいと思います。
大家さんに色々お話をしようとも思いましたけれど、たったの1ヶ月の期間、融通を利かせて部屋を貸してくださった方に、あまり細かいことをガミガミ言うのもおかしいのかな、と思い今のところは特に連絡をしていません。
気の休まる日々が早く訪れてほしいです。私の第二の人生はしっかり充実したものにしたいです。自分次第、自分の責任で道を切り開かなければなりませんね。