今すぐ消えてしまいたい

主人の親族にいびられ続けて精神的に限界です

準備は整いました。いよいよ私は第二の人生を歩み出す事になります。行く手を阻む地獄の番人

私にとって主人やむつみ、そして義理の母は地獄の番人です。鬼です。恐怖の対象であり、憎い人たち・・・私がもっと強い人間ならば、最後にあの人たちに対して一言二言文句を言い捨てスッキリできるのでしょうけれど。

私は何の仕返しも復讐もせずに、静かにここを去ります。

仮の住まいはそれ程離れた場所ではありませんから、月内は慎重に過ごさなければなりません。でもそれを過ぎれば、あの人たちの想像もできないような遠い場所へ引っ越すことができます。

 

絶対に追いかけてこられないように、探し出すことのできないように、何の物音も立てず静かにこの地を去ります。

 

 

 

結婚をしてから何度か引っ越しはしていますが、住んでいる地はずっとこの辺りです。本来であれば、30年住んだ土地に思い入れがあったり、様々な思い出が詰まっていたりと、名残惜しい思いがあるのかも知れません。

しかし、私にとってはこの地へ何の未練もないのです。強いて言うならば、お世話になった方にも何も詳しいことを言わずに関係を断ち、引っ越してしまう事になるので、その点に関しては申し訳ない思いでいっぱいです。

 

全てを思い通りにはできません。涙を飲んで諦めた思い出の品があれば、きちんとお別れの挨拶をしたかった知人もいます。いつか落ち着いた頃に連絡ができるかも知れませんが、その保証もありません。

離婚という決断と、遠い地への引っ越しを決意した時点で、妥協しなければならない事が出てくると覚悟はしていたものの・・・やはり辛いことも多いようです。

 

離婚は楽ではないと聞きますが、かなりの体力を使い苦労することになると思います。経済的な面でもギリギリの生活がしばらく続くでしょう。

もしすぐに仕事が見つからなかったら?新しい土地で馴染む事ができなかったら?様々な不安は、離婚をして第二の人生を歩む上での希望と共に私にのしかかってくるのです。

 

 

気がつけばかなり歳をとってしまいました。

もっと若い内に主人に見切りをつける勇気があれば、今頃何か変わっていたのかも知れません。

あの人たちから受けた恐怖による洗脳、過度のストレスによる思考の崩壊・・・外に出て冷静に見てみてはじめて、自分のおかれていた状況の酷さに気付くことができました。

 

もう私を毎日のように罵る口うるさい主人はいません。

週末になると押しかけてくる迷惑な義姉や姑はいません。

 

長かったです。あとはあの地獄の門番に見つからないように抜け出すだけ。音もなくここから消えてしまうことが、私があの人たちにできる唯一の抵抗であり、仕返しなのかも知れません。