姑と義姉が乗り込んできました。「減るもんじゃないんだから貸しなさいよケチ!」
昨晩の着物の件、早朝に電話をして丁重にお断りをしました。
大切なものなのでやはりお貸しできません。それにやはりレンタルで借りた方が簡単だしサイズもぴったりで柄や色合いも自分の好きなものにできますよ、というふうに説明をしました。
すると何も言わずに電話を切られ、タクシーに乗って義理の母と姉のむつみが我が家に乗り込んできました。
こういう時のタクシー代はケチらないんですね。感覚がずれていませんか?
連休中はまったく休息できず、今日はパートも無いので久しぶりに休めると思ったんだから・・・この世で1番疲れる2人組が襲来したことで、私のストレス値は急上昇しました。
着物貸してくれないなんてどういうつもり?
いくつも持ってるんだから1回くらい貸してくれてもいいじゃない
袖を通してみないとサイズが合わないかどうかもわからない
減るもんじゃないんだから黙って貸しなさいよケチ!
興奮したむつみからすごい勢いでまくしたてられ、いつもなら勢いに圧倒され、こちらが折れてしまうのです。
しかし今回に関しては、やはり着物を渡してあとで後悔するのがどうしても嫌だったもので、電話でお伝えした通り母の形見で大切な着物なのでこれはお貸しすることはできません。もしよければ一緒にレンタルのお店を探しますよ?とお伝えしました。
今までどんなことにも反抗しなかった私が自分の主張をして、一向に着物を渡さないことに本気で頭にきたんでしょうね、むつみは顔を真っ赤にして発狂しはじめ、義理の母もここに書いてはいけないようなありとあらゆる汚い言葉を私に浴びせかけました。
時刻は7時過ぎ。
主人が仕事に出かけた直後で、大人が2人騒いでいればご近所迷惑になる時間帯・・・本当に頭がおかしいのではないかと思うくらいの大声で喚き散らすので、私も慌ててしまい、気持ちが折れそうになるほどでした。
そんな時にタイミングよく娘からの電話の着信。
今日孫を連れて遊びに行ってもいいかな?という連絡でした。私はわざと大きな声でわざとらしく、これから?いいわよ。駅まで迎えにいくわね。と返事をして電話を切りました。
これから娘が孫と遊びに来るのですが・・・
そういうと、むつみの顔色が変わり、お母さん帰ろうとそそくさと引き上げていきました。娘は物事をはっきり言うので、むつみが苦手とするタイプ。しかも娘のお婿さんが警察官ということを知っているので、変な情報が彼に知れると自分の立場が危ういと思っているのかも知れません。
助かりました。まだ完全に着物のことを諦めたわけではないのかも知れませんが、私も自分の意見をしっかりと伝えられ、家にまで乗り込んできたあの2人組を撃退したのは初めてなのでスカッとしました。
午後には部屋の扉に鍵をつける業者さんがきてくれます。主人に鍵のことをどう説明しようか、むしろ気づかれるまで説明なんていらないのか。まだ悩んでいますが、あの人も私に気をつかうことなど皆無ですし、私もそれほど気をつかう必要なんてないのではないかと感じるようになっています。
もうすぐ娘と孫が駅に着くので迎えに行ってきます。たくさん癒されてパワーを補充してもらいます。
主人と親族との戦いはこれから激化していくのかも知れませんが、どうせ私はここから姿を消して、この生活を抜け出す身です。
もう今までみたいに縮こまって遠慮ばかりする毎日はやめます。勇気の出ない私でしたが、これからは自分自身を奮い立たせて変わらなきゃいけない。改めて強く決心しました。
孫との時間を満喫してきます。