奴隷のように

楽しい時間はあっという間ですね。

子供と孫と過ごした数時間の幸せは私にとっての養分です。これからまた現実に引き戻され、一切の愛情を持っていない相手の為に家事をこなします。私はまるで主人にいいように使われる、都合のいい奴隷です。口答えも一切の反抗も許されない単なる召使いです。

去年のクリスマス。先月のことですが、義理の姉が我が家に突然きて、信じられないことに私の家の冷蔵庫にあった食べ物を袋に入れはじめました。

私は何が起きたのか分からず、動転していましたが、クリスマスなのにうちは貧乏だからとかなんとか言いながら、私が準備しておいた食材やローストビーフ、チキンもほとんど半分以上持参したタッパーに入れて持って帰りました。

ケーキも買っておいたものを箱ごともって行かれ、主人にはクリスマスくらいいいものを食わせろと怒鳴られ、散々な目にあいました。

主人に対して言い訳をするのもバカらしく、出前を注文するも当然混んでいますから時間がかかり、いつまでも不機嫌でお皿や湯呑みを割られました。

私が割れた湯呑みを片付けているときに指先を切って出血をしていても横目でちらっと見るくらいで気にするはずもなく。

きっと料理を持っていった義理の姉は家で義理の両親と一緒にはるこの料理はまずいなどと文句を言いながら食べていたんでしょうね。

そんな信じられない親族と付き合い20年以上が経ちましたが、耐えられたのは去年の夏まで家にいた子供のおかげです。

下の子が去年家を出ましたから、私がもうここにいる意味を感じませんし、いたくありません。1秒でも早くいなくなりたい。あの人たちから逃れられるならどこでもいいから。

世間体を気にする主人と書きましたが、私が家を出たとなれば職場でその事実が知られるのを恐れるはずです。隠しとおすかも知れませんが、あの人は自分ではなにひとつできないので必ずボロがでます。いい気味です。そうなるのをどこか遠くから見ていたいものです。

いけませんね。私まであの人たちと過ごしている事で嫌で陰湿な正確になってしまったのかも知れません。

これから夕飯の支度をします。

今夜はカレーです。また手抜き料理だのなんだのと言われながら食事をすると思うと気が重いです。